呼吸器内科クリニック 咳、喘息、睡眠時無呼吸症候群の専門診療

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)をしっていますか

みなさんはCOPDという病気をご存知でしょうか?あまり知られていないかもしれません。以前の呼び名である肺気腫といった方がわかる方が多いかもしれません。肺気腫とは肺に空気のかたまり(気腫)があるという意味です。以前はこの見た目の変化を病名として呼んでいたのですが、今は肺機能の病態ら病名がついています。つまり、慢性的に肺が閉塞している病気という事を表しています。もう少し詳しく説明しますと、呼吸というのは息を吸うこととはく事をしています。息をはく時にうまくはけなくなると、息が詰まる、これを閉塞しているとあらわします。つまり慢性的に息をはくことがうまく出来なくなった病気というわけです。

息をはけなくなる慢性閉塞性肺疾患(COPD)のほとんどはタバコが原因です。長期の喫煙により気管支や肺組織が破壊され、息をはきにくくなり、咳や痰がふえ、しだいに息切れがでてきます。最初は症状が軽いのですが、次第にひどくなり、そのうち息切れで動く事もままならなくなります。進行がゆっくりの為、本人がなかなか変化に気が付かず、坂道や階段で息切れを感じても“年のせいだな”と勘違いしてしまうことが早期発見を難しくしています。他にもこの病気を診断するには呼吸機能検査が必要ですが、実施できるクリニックが少ないことも問題です。聴診やレントゲンだけでは診断が難しいため見過ごされていると考えられています。長く喫煙をしていた方で、長く歩くと息切れがする、坂道で息切れがある、咳や痰が長引く等の症状があるときはCOPDを疑って呼吸機能検査を受けるようにしましょう。

残念ながら壊れた肺を再生することはできないので、もとに戻すことはできません、これ以上の悪化を食い止め、合併症を予防することに治療の重点がおかれます。タバコを吸っている方はとにかく禁煙が必要です。その他には、気管支拡張剤を吸入して息をはきやすくしたり、肺炎予防の肺炎球菌ワクチンの接種やインフルエンザワクチンの接種が推奨され、栄養療法、運動リハビリも行います。息切れがひどく、体の中の酸素が十分にいきわたらないほどの重症になると、酸素療法を行います。今では軽量の酸素ボンベや簡便な酸素濃縮装置がありますので、自宅でも簡便に酸素を吸うことが出来るようになりました。その他、IL-5抗体などといった新規治療薬も開発され、もうすぐ使用可能になる予定です。

COPDを疑う症状のある方は一度呼吸機能検査を受けてみましょう。そしてタバコを止められない方は禁煙外来で相談することをお勧めします。

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