クリニックの理念

- 患者さん中心の医療を行います
- 呼吸器専門医の専門性を活かした診療を行います
- 地域の医療機関との連携を行います
クリニックの考え

呼吸器専門ということ
高血圧の患者さんは血圧を測りながら、糖尿病の患者さんは血糖値を測りながら薬を処方します。
患者さんの症状だけを目安に薬を調節する事はありません。
では呼吸器の病気はどうでしょう。
咳や息切れといった症状も大切ですが、それだけで薬の調節をするのは危険です。
たとえば喘息患者さんは、発作の時はゼイゼイと呼吸が乱れ、息苦しく、咳が出たりします。発作が治まるとこれらの症状はなくなりますが、喘息自体が治ったわけではありません。あくまで発作が治まっただけです。
症状がなくなったからといって薬を止めると発作を繰り返し、次第に呼吸機能が低下していきます。
大切なのは必要最小限の薬を使って、発作を起こさない状態を維持する事です。
そうすることで発作のない生活、健康な人と同じ生活ができる様になるのです。
血圧や血糖の数値を頼りに薬を調節するように、呼吸器の病気では呼吸機能検査やレントゲンやCT画像、聴診所見を頼りに治療計画を立てていきます。
しかし、呼吸機能検査機器やCT装置などを設置してあるクリニックは少ないのが現状です。そうなると、聴診や症状を頼りに治療をせざるをえないように思います。
そこで、当クリニックではこれらの機器を設置し、適切な診断、評価に基づいた呼吸器疾患の診療を行う事にしました。
大学での内科研修終了後、呼吸器専門医を志し、約30年間複数の病院で研鑽を積み学んで来ました。これまでの経験と学んで来た事を活かして近年増加している呼吸器疾患をしっかりと診療していきたいと考えております。
患者中心ということ
医学的な正しさを追求するばかりでなく、患者さんの声に耳を傾けながら診療を行いたいと思っています。
病気を良くするために、こうした方が良いと思うことがあっても患者さんに納得してもらえなければその治療は長くは続きません。
最善の治療でなく2番目の治療でも、患者さんがそれをきちんと続けていくことができれば、長続きしない最善の治療より良い結果を得る事が多々あります。
病気の事だけでなく、患者さんの思いを聞きながら治療を考えていきます。
「普段は別の先生にかかっているが、咳が止まらなくて困っている」という理由で、当医院へ相談に来ていただいてもかまいません。もちろん紹介状を持ってきていただくのが一番良いことですが、昔と異なり最近は他院での処方内容や検査結果がわかりやすくなっていますので、そこまで心配なさらずとも大丈夫です。
医学も発達し、より高度の専門性を1人の医師に求めるのは困難になってきています。
ですからいくつもの医療機関にかかることに後ろめたさを感じることなく、お気軽に利用していただければと思います。
逆に呼吸器の病気でかかっている患者さんが、高血圧や糖尿病など別の病気も一緒に見てほしいという希望がありましたら、診療いたしますので、遠慮なくご相談ください。
地域連携について
近年の高度に発達した医療を1人の医師がすべてまかなうのは困難な場合があります。医療機器をすべてをそろえることもできません。
クリニックで対応が困難な検査や治療に関しては地域の医療機関と連携をとっていきます。島根大学医学部附属病院や県立中央病院といった基幹病院で検査をしてもらい、治療方針を決定した後に、当クリニックで引き続き治療を行うなど柔軟に対応します。
そのために当クリニックでは島根県が進める”まめネット”に参加し、島根大学医学部附属病院や島根県立中央病院などとの連携を行います。